犀利仁師 第16集

しばらく更新をサボっちゃいましたが、この次あたりからが好きな展開になってゆくので……


さて。

16集-1

酔っぱらった劉二妹(りゅう・あるめい)を宥めつつ酒楼を出ようとしていた路雲霏(ろ・うんひ)、柳傲天(りゅう・ごうてん)が美女と一緒に馬車で通り過ぎるのを目撃します。
この美女が、女宰相・東方婉児(とうほう・えんじ)だったと気付くのはもう少し後。で、これが後への伏線――というには、ちょっと微妙だなぁ。
……しかし劉二妹、酒癖悪いですな (--;)
(と言うか、こういう席では、先に酔っぱらってしまった方が得らしい(笑)

と、そうこうするうち、試験の結果発表当日。
期待やら憶測やらでザワザワしている生徒たちの前に、厳しい面持ちで現れた柳先生、試験の課題とした『誠』の文字を書いた軸を取り出し、これを課題とした意味を解くや、
にもかかわらず、そんな簡単なことも理解できず、諸君は『誠』を擲(なげう)つような行為をしたと、怒りもあらわに軸を引き裂きます。
そうして、その行為に愕然とする生徒たちに、カンニングを行った生徒はわからなかったし、これ以上追及することもないが、他人を欺くことはできても、自分自身を一生欺き続けることはできないと――で、この時に柳先生が引用した、
『人誰無過。過而能改。善莫大焉』(『春秋左氏伝』宣公二年)
(人 誰か過(あやまち)無からん。過ちて能(よ)く改むる、善 焉(これ)より大なるは莫(な)し)
って、もしかして、楊過の命名の元になってる“あれ”かしらね?

ですが、折角の柳先生のこの言葉、肝心の劉瑶瑶(りゅう・ようよう)の心には、まだ届いていないようで……(^▽^;)

という話はここで打ち切られ、生徒たち注目の――というか、最関心の試験の結果ですが。
状元(成績1位)は宋文文(そう・ぶんぶん)。
で、それはもう、得意そうな嬉しそう~な顔をするんですが(その分、慕容月(ぼよう・げつ)が、なんとも言えない悔しそうな顔をしてたな)、褒賞が、慕容月にアタックする権利だったのでガックリ。
そうして、寮の部屋対抗の奨学金は、呉天宝(ご・てんぽう)と金仁彬(きん・じんひん)の部屋となったのですが、呉天宝がカンニングペーパーを製作したのが、今回の事件の発端となったため、奨学金を受ける資格は取り消し。金仁彬には、ぬか喜び。骨折り損のくたびれ儲けと相成りました。
というか、人とを呪わば穴二つ掘れ――いや、これは微妙に違うか(^▽^;)

そうして、この試験結果に、もう一人、ひどくがっくりきたのが孫大山(そん・たいざん)。
奨学金をもらって、奥さんに新しい服をプレゼントするつもりだったのにぃ~ (ノД`)・゜・。
と嘆く彼を、新しい服なんて要らない。今の服が、あなたが結婚の時に贈ってくれた、一番大好きな服だからと奥さんが、目標は奨学金なんて微々たるものじゃなく、科挙の合格なんだからと息子の小山(しょうざん)が慰めます。
んで、結婚してから十何年、自分の学問にお金がかかって、2人とも、食べるものもろくに食べず、着るものも着ずなのにと、ますます大山、嘆くわけですが、ここ、ホント、いい家族ですよね~。
ちなみに、こんな風にお父さんがなかなか合格できずで、ついには息子と2人揃って科挙の受験なんてことも、実際にあったそうです(^▽^;)

この間に、柳先生は、聶先生・聶文星(じょう・ぶんせい)を呼び止めて、お互い、腹の探り合い。
で、柳先生は聶先生が武術の腕を隠していると読んでいるので、聶先生の扇子を扱う手つきに注目。聶先生の方は、以前に路雲霏が破っちゃって繕った、聶先生の上着の袖の縫い目に注目してるあたりが、ニヤリとさせられます。

ともあれ柳先生、聶先生のことを東方婉児に報告。調査に入りますが、評判いいのね、聶先生(まあ、そりゃそうか(笑)
で、目下の目的は、皇帝の女子入学政策を頓挫させることだが、弘文学院に送り込まれたのが3年前ということは、その黒幕である何者か――って、公孫毅(こうそん・き)の名前は、もう浮上してたんだったかな? ――のための派閥づくりが本来の目的だったのではないか、と推測する柳先生でした。
(そういえば、あの学監を見てると、そうは思えないんですが、将来のエリートを養成する名門なんですよね、弘文学院)
姑姑放心……

一方、試験の成績で“男子”に負けた慕容月、約束したことは守らねばと、衆人環視――と言うと大袈裟ですが、大勢の男子生徒の目前で、宋文文にデートを申し込みます。
で、全員の視線の矢に刺されてぶっ倒れる宋文文とか、こういうあたりが流石喜劇で、作りが楽しいです。
あと、おあいにくだけど、自分はあんたには一片の興味も持ってないんだと言い切る宋文文(女の子だからなぁ)と、プライドを傷つけられながら、一諾千金、柳先生との約束は守らねばと、デートの約束を取り付ける慕容月との、いわばプライド合戦ですかね~~も。

で、横でこれを聞いていて傷ついたのが范大同(はん・だいどう)。
宋文文に向かって慕容月への想いを縷々訴えるわけですが、ここが、なかなか笑わせてくれます。
まず、部屋に入ろうとしたところで、宋文文に扉を閉められ、
「……鼻が 💦」
「男子は血を流しても涙を流すものではない」
って、『七侠五義 白玉堂伝奇』で、白玉堂も同じセリフを言ってましたが、鼻血たら~り状態で言われてもねぇ(^^;)
でもって、両方の鼻の穴に血止めの脱脂綿を押し込んだ状態で、小月がなくては夜も日も明けぬ~。ああ、小月わが命~(と、実際に言ってるかは不明ですが、大体そんな雰囲気で)。
で、終いにゃ、呆れた文文に、おでこをぺちっとやられるわけですが、頼み込んで、慕容月とのデートに同行させてもらうことになります。
(ここも、猫の声が聞こえるといいな、あ、今度はブタさんが、う~ん。ネコさんに按摩してほしいな~と、文文の機嫌を取らされ、半年分の食費を出してやることになったみたい。――というか、いつの間にか仲良くなってるよね、この2人)

一方、未だ、自分が学院に戻れたのは聶先生のおかげではと思っている路雲霏、今度は高価な長白山の人参を贈ろうとします。
と、そこへ来合せた柳先生、見てもいい? と贈り物の箱を開け、
「人参って、あんた、聶先生に何か恨みでもあるのか?」
って、とんでもない事を言い出しますが、現在の聶先生、血色もよく元気にあふれてる、こんな人に、さらに元気になっちゃう人参を飲ませたらどうなるかと――つまり、過ぎたるは及ばざるがごとしどころか、及ばざるより悪しと屁理屈をこねて、これは医務室で使わせてもらいますと、箱をさらって逃走 ヾ(~O~;) こら、こら。
それを超スピードで追いかける路雲霏、というあたりがマンガですが、柳先生のこういう反応が、凄い学識やら知識やら理屈やらをくっつける割には子供っぽいんで、そのあたりのギャップが面白いデス。

というところで話は戻って慕容月とのデートに赴いた宋文文、書童(しょどう)という触れ込みで、髭をつけて変装させた范大同を伴っていたんですが、これが、付け髭をいじりすぎたせいで取れてきてしまって即バレという、自然だけどありがちな展開で。
(そういえば、来ると思ったところに来るのがお笑いの基本だとか、京極夏彦さんが作中で書いておられたよーな)
怒って帰ろうとした慕容月を引き留めようとして、はずみで范大同、湖へ落ちてしまいます。
で、武術全般は得意なようですが、泳ぎは駄目だったんですねぇ。
溺れかけたところへ、宋文文が思い切りよくザッパーン!(なかなか綺麗な飛び込みで)
さらに、息をしてないわと小月に言われ、これまた思い切りよくマウス・トゥ・マウス。これ、娘姿をしてたら、こうは行きませんからね~。

そうして帰りの馬車の中、息はふき返したものの、そのまま鼾(いびき)をかいて寝ちゃってる范大同の、頭が自分の方に寄りかかってくるのを、それぞれ相手の押しやってるのが、ちょっと笑えるんですが、
そんなに范大同が嫌いなのかから始まって、弘文学院に入ったのは、自分に相応しい結婚相手を自分で選ぶためという慕容月に、学院の女子入学開放の本来の目的は、女性の社会的地位を高め、将来は国政にも携われる――というよりは、国政を牽引(けんいん)して行けると言った方が正確かな?――そんな女性の育成にあるのにと、慕容月の入学は、お嬢様が新しい習い事を始めたようなものにすぎないと、宋文文、手厳しくやっつけた模様です。
(例によって雰囲気と、おおよそわかる文字だけで判断して書いてるんで、間違ってたらごめんなさい)

で、ここでの宋文文の言葉、慕容月の将来に大きく影響してゆくわけですが――

ここで話は新しい展開に入りまして、こちら、毎度財政難に苦しむ劉学監。
火事で焼けてしまった拝堂の立て直しが、路雲霏の失火でないとわかったため、路家からの賠償金でなく、学院の費用から出さなければいけなくなり、赤字の予感。
で、悩んでいるところへ財神爺(と言うのは、福の神なんでしょうねぇ)が現れ、金子の雨を――といのは夢想でしたが、それが醒めたところで学監、何やら啓示を受けます。

そうして、先生たちを集めて言い出したのが、サッカーの試合――って、これ、多分ワールドカップに引っ掛けてたんでしょうね。
(ちなみに、蹴鞠と言い換えると『レッドクリフⅡ』でもやってたので、荒唐無稽じゃないわけですよね、この設定)
まずは試合相手を弘安学院と定め、監督役をを柳先生にと言われ、
「わたし!?」
と驚いたのが、当の柳先生。
実は柳先生、あれこれ武功は高いのですが、サッカーの心得は無いのでした。
と、路雲霏が、サッカーなら幼少のころからやっていたからと監督に名乗り出ますが、その補助を聶先生に――となりかけたことから、また何か妨害工作をされたり、雲霏に害を加えられてはと思ったんでしょうね、柳先生、折角の学監のお言葉なのでと、監督を引き受けます。(決して、聶先生への嫉妬からではない――と思いたいですが(笑)

するとそこで学監が言い出したのが、女子応援団の――この場合、なんていうんだ? とにかく、女子応援団を作ろうということで、路雲霏の白羽の矢が立ちかけたんですが、路助教じゃ風雅に欠けるでしょうという柳先生の言葉で、これの指導は聶先生ということに相成りました。(なんか、劉二妹がやりたかったみたいですね)

そうして、路雲霏は柳先生の補助ということで、試合に向けて話は動き始める……ハズですが……


犀利仁師 第16集
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