孔明のヨメ 4

11月8日入手。
予約注文したのが9月だったから……いやぁ、長かったというか、待ちわびました(笑)

孔明のヨメ。 (4) (まんがタイムコミックス)孔明のヨメ。 (4) (まんがタイムコミックス)
(2014/11/07)
杜康 潤

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んで、今回なんと表紙がオレンジ色というのが、結構意外。
黄色、ブルー、ピンクと来てのオレンジだから、次は緑かな?(笑)
というのは置いておいて……



「荘園いっこ、なんとかしてくれれば ^^ 」
荊州の国力を削ぎつつ、自分たちの力を高めるという、曹操の軍師郭嘉(かく・か)の謀略への対抗策を編み出した孔明さんたち。
作戦実行の協力を得るために、舅である黄承彦(こう・しょうげん)さんを訪れた孔明さんと月英ちゃんに、お父さんの出した条件は、収穫の悪い荘園の実質的な経営と建て直し。
実はこれも、孔明さんたちの作戦を実行しやすくするための、黄承彦さんの親ごころだったんですが、そのその荘園が、思いのほかの難物。お舅さんに報いようとして、孔明さん一人が無理をしないようにと、月英ちゃんが考え付いたのは、荘園の世話が「負担」ではなく「やりがい」になるように、孔明さんの研究を荘園でもやること。
で、考え出した流れが、士元(鳳統)に言わせると、これはまるで小さな「国」だというあたりが、月英ちゃんの凄さなんですが(笑)
徐兄に徐母、士元の協力も得て計画を実行してゆく中、夫婦の絆はさらに深まってゆきます。
が、それにしてものこカップル、キャッチコピー(?)は『いちゃラブ💛三国志』なんですが、結婚という出会いから恋を始めているようで、実に可愛らしくて初々しい。
(ですが、孔明さんの「いつか、オレの子供を産んでください」という台詞には、改めてここでプロポーズかよと、思わず突っ込み入れました(笑)
まあ、結婚は親とか上長が決めるもの。で、婚礼が終わって初めてお互いの顔を見た――と云うのが当たり前の時代ですから、夫婦像もこういうのが普通なんでしょうね。
というか、日本でも割と親たち世代まではこうで、この2人は年齢がつり合ってるからまだいいですが、ヨメさんムコさんともに年齢が一桁なんて夫婦も、それも華族とかじゃなく、ちょっと大きな農家とかでもあったそうです。

というのは兎も角、お互いに初々しい上に恥ずかしがりやさんというか、しかも初心で奥手な月英ちゃんと、それを傷つけたくない孔明さんという、一歩前進二歩後退みたいなカップルなので、ストーリー最終ページのキスシーンには(ことに孔明さんの「目を閉じて鼻で息をしてください」という色気のない台詞のあとだっただけに)かなりドキッとさせられました(笑)
(月英ちゃん、また寝込まなけりゃいいケド(笑)

で、あと、これ読んでると、生真面目で手抜きのできない、考え出すとあれもこれと盛りこんじゃって、士元に「苦労が趣味なのか?」と言われるほどの孔明さん(こういう人をして不器用というわけか?)を、徐兄と士元が寄ってたかって面倒を見ているような(笑)

というか、この3人の組み合わせ、このまま三国志本編ではなく、『反三国志』の方になだれ込んでゆきそうな(笑)
(というか、杜康さんのこのキャラ設定で『反三国志』読みたい。
 だって『反三国志』、臥竜鳳雛ばかりか徐兄までが玄ちゃんの陣営に入ってるのに、3人が協力して作戦を立てて――って場面がないんですもん。これは考えたら実に勿体ない。)
そもそも、徐母の含めてこのメンバーのたくましさったら、本編の方の悲劇が全く想像できないんですもん。
(あ。孔明さんだけは、働き過ぎで過労死しそうですが(^^;)

あと、すでに登場している各キャラがますます立ってきましたが、その中で、黄承彦さんの意外なタヌキぶり~~というか、のんびりおっとりしているようでも、さすがは大豪族の当主、実は相当頭も切れれば状況判断力も適格、行動力もある~~というあたりに感心したり納得したり。
それと、月英ちゃんの怒り方が、亡くなった奥さんに似てきたから、油断をすると完全にしりに敷かれると孔明さんに忠告しつつ、「まあ、わしはそれでも良かったんじゃが」というあたり、愛妻家だったのか、大物なのか(^▽^;)

それと今回、曹操、郭嘉、荀彧(じゅん・いく)が登場したんですが、曹操がいかにも曹操だった、というのはまあ除けといて(笑)
孔明さんの生真面目さプラス均の勤勉さみたいな荀彧と、天才肌なんでしょうが徐兄プラス士元みたいな郭嘉(女好きで結構お気楽、いい加減に見えてやるべきところはきっちりやる)との対比が面白かったです。
この2人もいい友人なんだろうなぁ。

いい友人と云えば、乗馬の練習中に馬がいうことを利かなくなって困っている孔明さんに、
「慌てる孔明なんざ、めったに見れん光景だな」by士元
「せっかくだし、拝んどくか」by徐兄
には、こいつら~~、と思いつつ、大いにウケました。
それでも、呆れたり脅したりしながらも、孔明さんの負担を分担してくれるし、お互い、相手の能力には絶対の信を置いてるようだし。うん。いい友人だ。

しかし、馬の手綱を引く=『止まれ』と、足で馬の腹を圧迫=『進め』の命令を同時にやってしまうと、馬が混乱する(って、そりゃそうだろう)とか、歩いている馬の腹を押すと速度が上がるとか――という記述は、杜康さん、乗馬経験がおありなのかなぁ。
(ちなみに昔の友人は、乗馬体験で、馬の揺れに合わせて体を上下させたら、乗れるようになってきたと判断したらしい馬に速度を上げられて焦った、と言っていました)

さて、そうして。
ベテラン管理人の丁さんのおかげで、お手入れは万全、水もあれば、近くの山は豊かなのに、なぜか作物の実りは悪いという荘園の、それでは土との相性のいい作物を探してみようと奔走する孔明さんと月英ちゃん。
で、ふと月英ちゃんが口にした言葉から、「何が育つか、土に訊いてみよう」と思いついた孔明さんには、昔聞いた、農業学校の学生さんに、ベテランのお百姓さんが、「お前らは本に訊いて作物を作るが、俺らは土に訊いて作るから」作物がちゃんと育つと言ったというのを思い出したり、
畑に生えた草を植物図鑑(この時代、すでにそういうものがあったんですね)と見比べ、「ひとまとめに『雑草』と呼んでいたけれど、食べられるものや薬になる者がたくさんあるんだなって」という月英ちゃんの言葉には、昭和天皇の『雑草という名の草はない』というお言葉を思い出したり。

そうして、カブと紫花菜(むらさきはなな)を交互に育てるという方法を思いついた2人の、ここに辿りつけたのは、土を丁寧に整え、根気よくさまざまな作物を試してきた丁さんの積み重ねがあったからこそ、という言葉には、改めて2人の見識の深さと聡明さを感じました。

ホント、絵の可愛らしさとキャッチコピーに騙されるけど、いろんな面でそのあたりの小説より深いかも。

その他色々、気に入った所や、思わず突っ込んじゃったところは山ですが、まあ、このあたりで。

あ。そうだ。
諸葛菜として日本に伝わっているオオアラセイトウ、画像を検索してみたらこんな感じ。

オオアラセイトウ
(なかなか綺麗――というか、これなら植えてみたい。油は取りませんケド笑い

と、孔明さんがよく口ずさんでいたという『梁父吟(りょうほのぎん)』はこちらです。

そういえばこのエピソード、何かで読んだな。

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