古剣奇譚 第23集~第24集

6月です。
というのに、早くも気温は真夏並み(今日は曇っててしのぎやすそうだけど)
そうして、蚊が元気です(--;)
まったく、どこから入ってくるんだろうなぁ……。

さて。

なんとしてでも屠蘇(とそ)を始末したい陵端(りょう・たん)は、よりにもよって満月の日、屠蘇を守るために陵越(りょう・えつ)が張った結界を破り、部屋に押し入ります。
が、そこへ、陵端の存在を危険視していた晴雪(せいせつ)と、蘭生(らんせい)を落っこちた先のお医者さんに預けて合流してきた襄鈴(しょう・れい)が駆け付け、陵端を人質に取ることで屠蘇を助けます。
そうして3人が逃げ込んだ先が、『関係者以外立ち入り禁止』の洞窟――あ、関係者以外とは書いてなかったっけ?

しかし襄鈴、片手で焚寂剣(ふんせきけん)を構えて、もう片方の手で陵端を人質にって、意外に膂力があるなぁ、と、妙なことに感心しつつ(笑)
どうも、邪気の発作に苦しむ屠蘇の方に気を取られがちだけど――と、気にしていたら案の定、その隙をついた陵端が焚寂剣を撥ね退け、成り行きとして晴雪と争いになり、ぶつかり合った2人の方術のパワーが、偶然、洞窟内に火を灯してしまいます。

実はこの洞窟の湖底には、千年の時を経た狼の妖魔が封じられており、先代の道長が、洞窟に火がともった時には封印を解いて解放してやると約束していたわけなのですね。
ということで、このままでは妖魔が解き放たれてしまう――と知った陵越大師兄、自分が責任を取って妖魔を退治ようと湖に入りますが、さすがに敵わず傷を負います。
そこへ、大師兄を案じた屠蘇と晴雪が飛び込んでゆき、晴雪に大師兄を託した屠蘇は、邪気を強めて狼妖に挑みます。
(ここの屠蘇クンは、相当に恰好良かった)
対する妖狼、力では敵わないと見て、身裡に邪気を持つお前は妖魔に等しい等々と心理攻撃――妖魔も劫を経てくると、策を弄したりしてなかなか厄介になるわけですが。これに、一度は心を乱された屠蘇ですが、大切な人たちを守りたいという想いの方が勝り、ついに妖狼を倒します。
が、死に際の妖狼、自分の力の源である内丹を、屠蘇の体内に注入してしまいます。おかげで、この妖力により、さらに邪気が強まり――この場は晴雪が身を挺して正気を失った屠蘇を制しますが、それ以降、昼間でも邪気の発作が起こるようになってしまいます。
……妖狼め、悔し紛れにとんでもない事を💢

そんな妖狼の悪意満々の行為をさえ、屠蘇クン、大師兄を心配させないためでしょうが、死に際に改心したのかも――と、怒りや恨み言は口にしないわけですからね。ホント、心が広いというか強いというか……。

そんな屠蘇クンや大師兄に比べて陵端は、自分のせいで、あわや妖力甚大な妖魔が解き放たれて大惨事になろうかという事態を引き起こし、師兄と師弟に後始末をしてもらったくせに、責任を取ろうともせず、反省もせず、感謝もせず、まだ大師兄は屠蘇を庇って逃がすつもりかと逆ねじを食わせる始末――これはもう、ボウフラどころかプランクトンより掬えない――あ。字が違うか(^▽^;)
で、大師兄に一撃を喰らって、ノックアウトされたまま、天墉城へお持ち帰りされます。
ったく懲りない男だわ(^^;)

あー。どうせなら、あの洞窟で、お前がやった過ちなんだから責任を取れって、真っ先に湖に放り込んでやっても良かった気もするんですが、大師兄にせよ屠蘇クンにせよ、そういうことができる性格じゃありませんものね。
……という弟子たちの差は、それぞれの師匠の品格の差ということになるのかしら(^▽^;)

という頃の青玉壇では、寂桐(せきとう)が少恭(しょうきょう)に対し、彼が江都へ向かった直後に巽芳(そんほう)も姿を消したことを告げて、本物かどうかを疑ってみるべきだと注意を促しますが、少恭は、そんな寂桐の言葉を退けてしまいます。――ってコトは、案外少恭も、実は巽芳が贋物だということに気付いてるんじゃないですかねぇ。あれほど頭の切れる男が、しかも、おそらくは一番信頼してるだろう相手に、あそこまで言い切る、というのは。
でも、現在は寂桐が人質に取られてるようなものだし、相手の目的も明確じゃないしで、じっと観察しているわけか?
でもなきゃ、いくらうっかりさんな少恭だからって、また又燭竜の鱗を、それも着替えと一緒に巽芳=瑾娘(きんじょう)に渡すってねぇ。
あれが、巽芳が本物だったらすぐに返しに来るだろうけど、贋物だったら何か自分の目的に使うハズ――とか踏んで、敢えて着替えと一緒に渡したんだったら、面白いんですけどね。

で、燭竜の鱗を手にした瑾娘、それを寂桐に使い、実は彼女が本物の巽芳だと知ってしまいます。が、現状は、あのまま彼女を生かしておいて、少恭に恩を売っておいた方がいいという結論に達する瑾娘と雷厳(らい・げん)。
あまり、少恭を甘く見ない方がいいんだけどなぁ(--;)
(というか、下手なことをすると、さり気にキッツイ仕返しをするタイプですよ、少恭って)

というところで話は鉄柱観に戻りまして、栄養をつけさせようとの晴雪の心づくしの鶏肉にさえ、発作を起こすようになってしまった屠蘇クン(こういうあたり、入れられたのが狼妖の内丹という設定が効いてるかも)、これ以上迷惑がかからないようにと、晴雪と2人、鉄柱観を去ります。

そうして訪れた桃花谷――晴雪名付けるところの蘇蘇谷。
屠蘇のために水を汲みに行った晴雪に、水鏡で連絡してきた幽都婆は、もう限界だから、手遅れになる前に屠蘇を殺すようにと命じます。
ったく、この婆様は。というか、幽都の人間は(--;)
人間には――というか、この物語の世界では、生きとし生けるもののすべてに心があって感情がある――石や岩だって修業を積めば人形になって心を持つ世界ですものね――ということが、全然念頭にないようですね。
考えに考えた末、それしかないと決断して情を断ち切るのではなく、最初から情の存在やら命の大切さなどと云うものは全く意識になくて、ただ幽都の使命として、すべてを事務的に処理し、処理させようとしている気がする。
というわけで、そうでなくても屠蘇が好きな晴雪は当然反発。
ですが、自分の体が邪気に耐えられなくなってきていることを自覚した屠蘇の方は、もし、自分が妖魔になってしまったら、晴雪の手で殺してくれと言い、そのまま意識を失ってしまいます。
(これ、自分を好いてくれている相手に対して、残酷な頼みのようなんですが、好きな相手を人手にかけさせると、それはそれで悔いとか恨みとかが残りますからねぇ。なかなか難しい問題で)

が、まだ25話にもならないのに、主人公が死ぬはずもなく(笑)
都合よく、そこに現れた救い手は、以前に蘭生たちが落っこちた先のお医者さん。甘泉村の洛雲平(らく・うんへい)でした。

で、なんか結構茫洋とした雰囲気の割には、この洛センセイ、結構名医なようで(失礼)屠蘇は命を取り留めます。
骨折したはずが、蘭生も杖をつきながら歩いてる――25話目じゃもう走ってたしね(笑)
(いくらギプスで固めないから、筋肉が衰えないと言っても、凄い早い治り方(^▽^;)

というわけで、ここで偶然にも合流することとなった4人でしたが、やや落ち込み気味なのが襄鈴。
鉄柱観で、邪気のせいで正気を失った屠蘇を、晴雪は身を挺して止めたのに、自分は屠蘇を取り巻く邪気におびえて動けなかった――って、この子、本性は狐だから、人間よりもそういう気配に敏感なのは当然で、仕方がないとは思うんですがねぇ。やっぱり晴雪にはかなわないって、そう言う落ち込みもあるんでしょうね。

それでも、屠蘇のために力になりたい襄鈴、邪気を押さえる薬を作るため、洛雲平と一緒に千年の肉芝を探しに行きます。
で、この肉芝がなかなか可愛くて、しかも、生えてるんじゃなくてそのへんを走り回ってるってのが、さすがファンタジーなわけですが(笑)
そうして襄鈴、屠蘇のためにと、雲平の前で狐に戻るのもいとわず、頑張って肉芝を追いかけるのですが、これが捕まらないわけなんですね。

そうして夜になったところで、蘭生が合流してきて――というところで、次回に続きます。

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>実はこの洞窟の湖底には、千年の時を経た狼の妖魔が封じられており、先代の道長が、洞窟に火がともった時には封印を解いて解放してやると約束していたわけなのですね。

これ、ありがちですけども、先代の道長も解放する気がないんだったら、火がつくようなものを置いといちゃダメだろ~!と思いました(笑)
暗いから~って、晴雪か誰かが、法術でうっかり灯りをつけちゃったって方が説得力あったような。でも、そうなると陵端の責任を問えなくなっちゃうか。ここは、やはり陵端のヘタレっぷりを強調したいところですもんね。

>これに、一度は心を乱された屠蘇ですが、

陵端のことはさておき、晴雪とのことは、仲直りしたとはいえ、やっぱり気にしてるんだね、とちょっと切なくなったシーンでした。

>陵端は、自分のせいで、あわや妖力甚大な妖魔が解き放たれて大惨事になろうかという事態を引き起こし、師兄と師弟に後始末を してもらったくせに、責任を取ろうともせず、反省もせず、感謝もせず、まだ大師兄は屠蘇を庇って逃がすつもりかと逆ねじを食わせる始末――

本当に、救いようのない大バカ者ですよね。
陵端の、自分は絶対悪くない、という自意識は、一体どこから来るんでしょうね。それとも、無理にそう思い込むことで自分を保ってるんでしょうか。

>で、大師兄に一撃を喰らって、ノックアウト

とっても痛快でした!

>あー。どうせなら、あの洞窟で、お前がやった過ちなんだから責任を取れって、真っ先に湖に放り込んでやっても良かった気もするんですが、

ホント、それなら、どんなにいい気味だったでしょう(笑)
でも、あの陵端のこと、絶対、何やかやと理由をつけて湖に入ることはなかったでしょうね。

>あれが、巽芳が本物だったらすぐに返しに来るだろうけど、贋物だったら何か自分の目的に使うハズ――とか踏んで、敢えて着替えと一緒に渡したんだったら、面白いんですけどね。

なるほど!
たぶん、わざと燭龍の鱗を渡したよね、とは思いましたが、その理由が思いつきませんでした。巽芳を試したっていうのは、ありそうですねー!

>あまり、少恭を甘く見ない方がいいんだけどなぁ(--;)
(というか、下手なことをすると、さり気にキッツイ仕返しをするタイプですよ、少恭って)

同感です。敵に回したくないタイプですよね。
でか、素錦も雷厳も策士ぶってるけど、油断して墓穴を掘るタイプ?

>考えに考えた末、それしかないと決断して情を断ち切るのではなく、最初から情の存在やら命の大切さなどと云うものは全く意識になくて、ただ幽都の使命として、すべてを事務的に処理し、処理させようとしている気がする。

私もそう思います!
風広陌が人間界に魅せられたのも、師尊が屠蘇を幽都に渡さなかったのも、理解できる気がしました。

>(これ、自分を好いてくれている相手に対して、残酷な頼みのようなんですが、好きな相手を人手にかけさせると、それはそれで悔いとか恨みとかが残りますからねぇ。なかなか難しい問題で)

そういうことにはならないだろうと思いつつ、『PRIDE』を思い出して、ちょっと辛かったです。

>で、この肉芝がなかなか可愛くて、しかも、生えてるんじゃなくてそのへんを走り回ってるってのが、さすがファンタジーなわけですが(笑)

思わず、『ハリー・ポッター』のマンドレイクを連想してしまったワタシです(笑)

Re: ふく*たま さんへ

>これ、ありがちですけども、先代の道長も解放する気がないんだったら、火がつくようなものを置いといちゃダメだろ~!と思いました(笑)
>暗いから~って、晴雪か誰かが、法術でうっかり灯りをつけちゃったって方が説得力あったような。

確かに~(笑)
と思ったら、28話でやりましたが、灯りがともせるようにしてあったのには、先代道長の深い思いがあったんですね~。

>陵端のことはさておき、晴雪とのことは、仲直りしたとはいえ、やっぱり気にしてるんだね、とちょっと切なくなったシーンでした。

傷口が塞がっても、怪我をした記憶は消えないのと一緒ですね。
でも、屠蘇も晴雪も心が強いから。2人でいい思い出を重ねて行けば、誤解した記憶も笑い話になりますから。

>陵端の、自分は絶対悪くない、という自意識は、一体どこから来るんでしょうね。

う~ん(~_~;)
あそこまで行くと、もう、一種の病気なのかもしれませんね。
無意識のうちに何事も自分を正当化する方へ持って行ってしまうという。

>とっても痛快でした!

はい(^^♪
大師兄、やるときにはやるなぁと。

>ホント、それなら、どんなにいい気味だったでしょう(笑)

でしょ(笑)

>でも、あの陵端のこと、絶対、何やかやと理由をつけて湖に入ることはなかったでしょうね。

ですね~。
天墉城の弟子の務めである妖魔退治だって、何やかやと言い訳して逃げちゃったヘタレですものね~。
(なのに、よくまあ、肇臨の仇討だなんて下山できたもので)

>たぶん、わざと燭龍の鱗を渡したよね、とは思いましたが、その理由が思いつきませんでした。巽芳を試したっていうのは、ありそうですねー!

貴公子然とした容貌に騙されがちですが、多分、一番の策士ですものね、少恭って。
それに引き換え↓

>素錦も雷厳も策士ぶってるけど、油断して墓穴を掘るタイプ?

ですね。
というか、根本的に頭の出来が違う気がします。

>私もそう思います!
>風広陌が人間界に魅せられたのも、師尊が屠蘇を幽都に渡さなかったのも、理解できる気がしました。

ですよね!
情に流されるのも問題ですが、幽都の皆さんは、もっと人間界と関って、情というものを学ぶべきだと。

>思わず、『ハリー・ポッター』のマンドレイクを連想してしまったワタシです(笑)

私もです。
ああいうところは、やっぱり洋画の影響なんでしょうかね?

プロフィール

rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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