古剣奇譚 第27集~第28集

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尹千觴(いん・せんしょう)の方術で人の姿に戻った襄鈴(しょう・れい)ですが、まだ耳と尻尾が出てまま。しかも、人の姿でいられるのは、1日のうちの半分だけという、なんか、千觴大哥の術も、凄いんだか凄くないんだかよくわからんですな(^▽^;)

ともあれ、その術を目撃した晴雪(せいせつ)、幽都の血塗陣という術に似ていると感じ、見識が広いという紅玉(こうぎょく)に相談。
紅玉と屠蘇(とそ)がそれぞれ探りを入れますが、千觴自身が、無意識なのかも知れませんが、よくよく過去を思いだしたくないようですなぁ。どちらも、はぐらかされてしまいます。
しかし屠蘇クン、一緒に呑もうとお酒を持って行ったのは上出来だけど、晴雪に探れと頼まれたのかと聞かれて、素直に「うん」って。拙くないかい?
まあ、屠蘇クンらしいっちゃ、大いに屠蘇クンらしいわけですが(笑)
でもって千觴大哥、その屠蘇クン相手に、女というのは味の違う酒のようなもので――って、コラ、青少年相手に何を教えとるだ ヾ(~O~;)
けど、襄鈴と蘭生についての、襄鈴はまだ幼くて色恋の何たるかもわかってないし、蘭生の方はただのぼせてるだけ、という鑑定は流石だなと思いました。

一方晴雪の方も、小黒球――もとい、クロネコ――もとい、黒曜(こくよう)から、千觴は11年前、衡山(こうざん)で記憶を失って倒れているところを、欧陽少恭(おうよう・しょうきょう)に助けられたという情報を入手します。
てコトは少恭、千觴が記憶をなくしていることは、とうの昔に知っていたわけなのに、晴雪に対しては、千觴は北方人だから、南方人である風広陌(ふう・こうはく)である可能性はないだろうと言ったことになりますねぇ。
というコトで少恭、徐々にアヤしくなってまいりました(笑)

そうして千觴自身も、意識の回復しない寂桐(せきとう)の看病をしながら、小京都であった当時のことを思い起こしておりました。
自分の目で世の中を見て歩いて、自由に生きるように――つまりは現在の尹千觴を作ったのは、欧陽少恭でもあるわけなんですねぇ。
もっとも、千觴がこういうキャラになるとは、少恭自身も予想外だったようですが(^▽^;)

してまた一方、襄鈴を人の姿に戻してもらう代償にと、酒代を約束した蘭生(らんせい)でしたが、家出中で現在はそれだけのお金はない。
で、どうやら口に出した通り、本当に『お金を送ってください』と、家に手紙を出したようですねぇ。
蘭生を連れ戻しに、しかも孫月言(そん・げつげん)を伴って、姉の如心(じょしん)が江都にやってきてしまいます。

わぁ~。これは拙い! と、襄鈴を屠蘇の部屋に隠す蘭生。
ですが、襄鈴ちゃん、本性は狐で動物ですから。でもって、見た目は年頃の娘さんですが、実際にはもっとお子様なんでしょうね。聞き分けも辛抱も、かなりないです。
しかも、耳と尻尾が出てる時でも、外へ買い物に行きたがったくらいですからね~。(しかも、蘭生は似たようなお菓子ばかり買ってくるし(^^;)
ついに、我慢の限界がキレ、そうなると、もともと緊張感は薄い上に、襄鈴に弱い蘭生、機嫌を取ろうと彼女の言うままに付き添って外へ買い物に出かけ――そうして、こちらも買い物中のお姉ちゃんと月言にバッタリ(ありがちですが)。

まだ弟はあの子狐と――と知った如心姉さん、屠蘇クンに頼んで天墉城(てんようじょう)の大師兄に、弟を惑わす女狐と退治してくださいと手紙を出します。
――ってコトは、屠蘇クンは、手紙の内容は知らなかったわけなんですな。

で、お手紙を受け取った陵越(りょう・えつ)大師兄は、即刻下山を決意。
まだ傷も癒えてないのにぃ~と心配した芙蕖(ふきょ)も、一緒に下山すると言いだします。
しかも手紙の主は女性だし、友人だとか屠蘇が世話になった人だとか言いつつ(芙蕖の目から見ると)大師兄の態度、どことな~く微妙だし、芙蕖にしてみれば、心穏やかじゃないですもんねぇ。
ということで、
「ねえ~。いいでしょ、大師兄~。ねえ。ねえ。ねえ。ねえ。」
と、あんなふうにおねだりする芙蕖って珍しい気がするんですが(でもって、なかなか可愛い~♪)これんは大師兄も折れて、芙蕖の下山に同意。
……厳しいとか言われつつも、実は弟妹には弱いぞ、この人。どうやら根本のキャラが『お兄ちゃん』だから(^▽^;)

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ともあれ、こうして下山した2人でしたが、そこへ鉄柱観の観主から、狼妖が復活したとの連絡が入ってしまいます。
鉄柱観へ赴き、観主から、妖気の残った鎖の切れ端を受け取る陵越。
そうして、その妖気を追ううち、陵越と芙蕖は、とある村から逃げて来た男たちから、その村の若者で、川で溺れ死んだのに、突然生き返ったものがいるということを聞きます。

さらには、無人となったその村で、その若者自身から、ある子どもと狼妖の話を聞かせられます。
それによると、ふとした気まぐれから人間の子供に食べ物を分け与えた狼妖、その子供に短剣を与え、手元で育てますが、やがてその子供は道士に連れ去られます。
そうして、長じて自身も道士となった子供は、人を害する狼妖を、自分への情を利用して罠にかけ、鉄柱観の血湖の底へと封じ込めます。
かつて、闇におびえる子供に、火が灯っている限りそばに居てやると狼妖が約束した、その言葉に対する想いを込め、湖の外に火がともったら解放しやると約束して。
道士からすれば、湖のそこで心を鎮め、悔い改めてほしいとの願いからだったんでしょうが、狼妖からしてみれば、狼の自分が人を食って何が悪い、という思いの上に、騙され、裏切られた憤りが重なってますからねえ。歳月と共に怨みはつのるばかりで消えることはなく――

これは、この若者に狼妖が宿っていると確信した陵越でしたが、まだ傷が言えていないため、苦戦を強いられてしまいます。
そこへ現れ陵越を救ったのは、かつて、その狼妖を封じた鉄柱観の先代観主、道淵真人――ってコトは昇仙してたわけだ、この人。
で、自分のやったことの責任は取ろうと、多分ずっと、影から見守ってはいたんだろうケド、屠蘇クンと焚寂剣の力がなかったら、ず~~~~~~~っと、あのままだったわけだ(^^;)

狼妖の妖力を若者の体内深くに封印した道淵真人、この先五百年、千年かかろうと、ともに修業し、狼妖の恨みを解いてゆくつもりだと、若者を連れて立ち去ってゆきます。
そうしてこの事件、大師兄の胸中に、大きな変化をもたらしたようです。

という頃、少恭は、巽芳(そんほう)に化けた瑾娘(きんじょう)と共に雷厳(らい・げん)に連れられ、百年前にそこに住む者全員が惨殺されたという自閑山荘(じかんさんそう――なんだけど、ついうっかり自閉山荘って読んじゃいましたよ。ある種閉ざされた空間なもんで(^^;)
ここで玉横をを探すように命じられますが、少恭、燭竜の鱗の鱗を使うにしても時を選ぶ必要があると――これが果たして事実なのか、何かを考えての時間稼ぎなのかと、つい考えさせられてしまうあたり、少恭ってホント曲者というか、奥の深いキャラですね。
いや。雷厳の底が浅すぎるのか(^▽^;)
ほとんど誰も知らないはずの燭竜の鱗の用途を知ってるぞと、ポロッと漏らすし――ってコトは瑾娘、よく鱗の使い方がわかったねぇ。

さて、ここで話は戻り、江都へ到着した陵越と芙蕖は、早速襄鈴を見つけて退治にかかり、襄鈴の悲鳴を聞きつけら蘭生に妨げられますが、深手を負わせます。
陵越大哥を尊敬していたのに、罪もない襄鈴に酷いことをする。怒った蘭生、それが姉の頼みであると知り、さらに、月言との結婚を強要する姉に怒り心頭、外へ飛び出します。

一方、聞き分けのない弟に、こちらも怒り心頭の如心、弟が昇仙を望むなら天墉城へ連れて行ってくれてもかまわないから、とにかく襄鈴には近づけないでくれ――これだから、余計に蘭生も意地になるわけかな~。
言われた大師兄、天墉城は蘭生には合わないし(って、さすがよく見てる(笑)無理強いしないでもう少し様子を見てやりましょうと、冷静。

そうして蘭生は、雨の中襄鈴を探し回り、傘を差し掛けた月言に、君とは結婚できない、襄鈴でなければだめだ――と、襄鈴を思うあまりに結局自分しか見えないなって、思い切り周囲を傷つけとりますな。
しかも、一番傷ついたのが、控えめで大人しい月言ちゃんというのが何とも……。

そして、こうした場合のお約束ですが、病気になって寝込んだ蘭生、頑として薬を飲もうとしません。人と妖魔が結ばれないなら、死んで幽霊になって襄鈴と一緒になるという始末。

で、匙を投げた感じの大師兄、屠蘇を相手に――あれは、愚痴ってたわけじゃないよねぇ(^^;)
対する屠蘇、
「幽霊になったって、襄鈴とは結ばれない」
「わたしが言ってるのは、そういうことじゃなくてだな…………おまえ、私をからかってるのか?」
「いや。ただ、蘭生の気持ちがわかるだけだよ」
と、どうやら屠蘇クン、大師兄に意見をできるほどに成長したようです。


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コメント

>でもって千觴大哥、その屠蘇クン相手に、女というのは味の違う酒のようなもので――って、コラ、青少年相手に何を教えとるだ ヾ(~O~;)

そうそう、私も、何ちゅーことを言うんだ、と呆れてしまいました(^▽^;)
記憶を失ったおかげで、抑圧されていた別人格でも現れましたかね(笑)

>で、どうやら口に出した通り、本当に『お金を送ってください』と、家に手紙を出したようですねぇ。

そうだったのか!なるほど~、お坊ちゃんな蘭生ならやりそうなことですね(笑)

>そこへ現れ陵越を救ったのは、かつて、その狼妖を封じた鉄柱観の先代観主、道淵真人――ってコトは昇仙してたわけだ、この人。

ねぇ。先代観主は故人だと思っていたので、当人の登場にびっくりしてしまいました。
狼妖の封印が解けた時、道淵さんはどこにいたんでしょうねぇ?他所で妖魔退治でもしてたんでしょうか(^^;)

>「幽霊になったって、襄鈴とは結ばれない」

屠蘇クン、大真面目に言ってたんでしょうけど、この台詞に思わず笑っちゃった私です( ̄m ̄*)

Re:ふく*たま さんへ

> そうそう、私も、何ちゅーことを言うんだ、と呆れてしまいました(^▽^;)

でしょ(笑)

> 記憶を失ったおかげで、抑圧されていた別人格でも現れましたかね(笑)

かもしれませんね。
そう言えば、以前に読んだ小説で、記憶をなくしたら性格まで変わった、というのがありましたし。

> そうだったのか!なるほど~、お坊ちゃんな蘭生ならやりそうなことですね(笑)

でしょ!(笑)
で、お姉ちゃんが連れ戻しに乗り込んできたのは、手紙を見て、そんな”お坊ちゃん”の蘭生に”ぶちっ!”と来たからではないかと。

> ねぇ。先代観主は故人だと思っていたので、当人の登場にびっくりしてしまいました。

同じくです。
というか、普通は、そう思いますよねえ。

> 狼妖の封印が解けた時、道淵さんはどこにいたんでしょうねぇ?他所で妖魔退治でもしてたんでしょうか(^^;)

でしょうかね。
とにかく、連絡をして簡単に飛んでこられる所にいなかったのは確かでしょうね。
(普通、道淵さん以外に、封印を解く人間が出て来るとは思いませんものね)

> 屠蘇クン、大真面目に言ってたんでしょうけど、この台詞に思わず笑っちゃった私です( ̄m ̄*)

そういうところで笑いが取れてしまうのも、屠蘇クンなればこそ?
というか、そもそも、そう言う台詞を大真面目に言うこと自体が、屠蘇クンなればこそ、ですね(^m^)

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