古剣奇譚 第37集~第38集

連休最終日は久々の青天。
ですが、その分熱い……じゃなくて暑い~(^^;)
てことで、エアコンかけて家でヘタってます。

さて。


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屠蘇クンを護衛に雇った姑娘、仇馨蕊(きゅう・しんずい)という名前だそうですが、彼女の来訪を受けた許婚のはずの卓雲飛(たく・うんひ)は、別の女性と結婚することになっていて、その準備で忙しいのでと、すげなく彼女を追い払おうとします。
ところが馨蕊さん、気丈なだけに頭の働きもよく、観察力もなかなか。さらには、言葉での約束は交わしていないけれど、卓雲飛とは相愛だったという確信があるんでしょうね。
結婚すると言っている割には、準備している様子も慌ただしさも見受けられないし、あれは絶対に何かある! と、雲飛の本心を確かめようと、屠蘇クンを使ってあの手この手。
(一芝居打つはずが、屠蘇クンが女性用の台詞を読んじゃうあたりはお約束(笑)

ですが、結局一番効果的だったのは、ブチ切れて「もう帰る!」と飛び出してきた馨蕊さんを、刺客に化けた屠蘇クンが襲ったこと。
ここで咄嗟に馨蕊を助けた雲飛、さらに結界を張ったのは自分に馨蕊を近寄らせないのと同時に、刺客から彼女を守るためだったことも暴露され、自分自身も断ち切ることができない馨蕊への愛を改めて自覚。彼女と共に生きて行くことを誓います。

が……
運命ってヤツは、時に、とことん意地悪く出来てるんですな。
愛する人と結ばれる喜びに、屠蘇クン相手に痛飲した卓雲飛、酔って寝入ってしまったところで、偶然にも馨蕊に、胸にある鳥の刺青を見られてしまいます。
それは、馨蕊の父を殺害した刺客の胸にあったのと同じもので――
(だから、過去を捨てて生きなおすつもりなら、こういうものはさっさと始末しておかないと……(--;)

幸福の絶頂から一転、奈落の底に叩き落された思いの馨蕊さん、これが、ただ泣くだけの弱い女性か、取り乱してわめきたてるタイプだったら、また別の結果になったんでしょうが、なまじ気丈な女性だったがゆえの悲劇ですな、これは。
多分、朝までいろいろ考えはしたんでしょうが、両親の仇は討たなければと思い詰めた彼女、翌朝、酔い覚ましに毒を入れて雲飛に飲ませ、その毒が効き目を現した、まさにその時、雲飛が所属していた組織、血露薇に襲われます。

んで、ここでの女頭領の雲飛に対する態度が、組織の裏切者というよりはむしろ馨蕊に対する嫉妬だったように見受けられるんですが。
馨蕊に刃を突きつけた女頭領に対し、自分が間違っていた、その女は自分が殺すと言った雲飛、馨蕊に近づくや、隣にいた女頭領の腹をえぐりますが、自分も女頭領の掌打を受け、血露薇が逃げ去った後、来世での再会を願いながら馨蕊の腕の中で絶命。改めて雲飛の愛を知った馨蕊も、同様に来世で結ばれることを願い、服毒して後を追います。

俺と晴雪(せいせつ)も、同じように運命に翻弄されているのか。
卓雲飛が語ったさまざまの言葉を思い起こしつつ、重い感慨を胸に帰路につく百里屠蘇。

仇姑娘のキャラがコミカルだっただけに、かなり意外な結末でした。
ハッピーエンドが似合いそうな娘さんだったんだけどなぁ。

一方こちらは、江都に残った方蘭生(ほう・らんせい)。
両親の行方を探したいという襄鈴(しょう・れい)の願いを聞いて、欧陽少恭(おうよう・しょうきょう)から燭竜の鱗を借り受けます。
が、鱗が映し出したのは襄鈴が生まれた紅葉湖の景色と幼い(狐の)襄鈴の姿のみ。

そうして、あとから密かに自分の過去を再現してみると、そこに映し出されたのは幼い兄弟が別れ別れになった経緯と、弟が方家の父に救われるところ。
自分の手首に残る火傷のあとと陵越(りょう・えつ)の態度とを重ねて考え合わせれば、あの幼い兄弟は陵越と自分――と思い至った蘭生、陵越と少恭に事の真偽を正し、何故黙っていたのかと詰りますが、陵越は弟が幸せならばそれでいいと背を向け、少恭は、方家に二十余年養育された恩と姉の掛けてくれた愛情を思えと逆に蘭生を諭します。
現代の感覚からすれば、肉親を慕う蘭生の言動の方が当然なんでしょうが、昔の感覚からすると『恩』の占めるウエイト、大きいですからね~。少恭のいうことの方が道理なわけです。
でもって、二十歳を過ぎて成人しているのに、そういうところに考えの行かない蘭生は、まだまだ幼い、ということになるんでしょうね。
(つまり、蘭生の可愛らしさ、憎めなさは『お子様』のそれだということになるんでしょうかね)

それでも(当然のことながら)納得できない蘭生は、一緒に琴川へ帰ろうという如心(じょしん)に事の次第をブチまけ、聞いた如心は、自分がどれほど蘭生を可愛いと思っていたかを告げた上で、琴川へ帰るかどうかは蘭生の意志に任せると、寂桐(せきとう)を伴って琴川へ帰ってゆきます。
……ここまで来ると、如心姉さんの寛大さが、見ててかなり辛い(;;)

迷いのために、帰ってゆく如心を見送れなかった蘭生は、襄鈴と一緒に紅葉湖へ行き、彼女の両親を見つけたあとで琴川へ帰ると決め、襄鈴と一緒に家出。それを知った陵越は、慌てて後を追います。
………………蘭生に燭竜の鱗を貸した時の少恭の表情が、もの凄~~~~く何かありげで気になったんだけど、これを狙ってたかなぁ。大師兄が一緒に青玉壇へ来ると聞いて、かなりイヤそうだったし。

ということで、どうやらまんまと邪魔な大師兄を追い払った少恭は、尹千觴(いん・せんしょう)と巽芳(そんほう)を伴って青玉壇へ。

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一方、晴雪の治療のための金策に悩む――どころか、手持ちも乏しくなってきましたな、あの様子じゃ――の屠蘇のところへ、延枚(えん・ばい)が戻らないが、捕まえて食ったんだろうと、向天笑(きょう・てんしょう)が怒鳴り込んできます。

実は先夜、大師兄からもらった鈴のおかげで延枚もまた妖魔であると知ってしまった屠蘇。自分は無害な妖魔だから、内丹を取らずにいてくれるなら、家に戻って晴雪を直すための宝を持ってくると約束されていたのです。

ところが延枚、家というか一族が住む村へ帰ってみると、無人になっていた上に、恐ろしく巨大な蛸の足に捕えられてしまっていたのでした。

そうして、向天笑と共に延枚を探しに行った屠蘇と晴雪が目にしたのは、この蛸の妖魔に、本性に戻された延枚が、今まさにタレを塗られて焼いて食われようというところ――って、書いてると冗談ごとのようだけど、食われる方にすれば大変なことですわな。泣いてたし。
しかし晴雪、さすが巫女さん。よくアレが延枚だとわかったよね。
(ヒト型の時の蛸妖怪を、紅玉姐と見まちがえたのに(^▽^;)

その上、屠蘇に切り落とされた足一本残して逃げた蛸の妖魔を退治し、捕えら得た延枚の同族を助けるためにと、晴雪が思いついた作戦が――
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焼きますか、蛸足。まあ、タレ塗ったりしたら、さぞかしいい匂いがすることでしょうしね。
あれだけ大きかったら、意外に柔らかいかもしれない――って、食うなよヾ(~O~;)

自分の足を焼かれたら、腹は立てるわよねという晴雪の読み通り、怒って出て来た蛸を無事に退治した屠蘇、手に入った内丹で晴雪を治療することができ、さらには、探し求める榣山の場所を、延枚が知っていることもわかり――って、一石何鳥だ?(笑)

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しかし、考えたらこの蛸、ずっと逆立ちで戦ってたんだよね(^▽^;)

ちなみに延枚、日本語訳では簡単に雷獣(らいじゅう)の妖魔とされていましたが、中文の方では夔牛(きぎゅう)。
百度のリンク先によりますと、『夔獣即(すなわち)雷獣』となってるので、間違ってるわけではありませんが(と言うより、そもそも『夔』という活字が出てこんのやろうね)
これ、『山海経(せんがいきょう)』によりますと、
「東海の中に流波山あり、海に突き出ること七千里、頂上に獣がいる、状は牛の如く、身(からだ)は蒼くて角がなく、足は一つ。これが水に出入するときは必ず風雨をともない、その光は日月の如く、その声は雷(いかずち)のよう。その名は夔(き)。黄帝はこれをとらえてその皮で太鼓をつくり、雷獣の骨でたたいた。するとその声(ひびき)は五百里のかなたまで聞こえて、天下を驚かせたという」
……てコトで、食べると美味いとは書いてはありませんなヾ(~O~;) コレ
(あるんだ時々、『山海経』は(--;) 結構不気味な形状を羅列したあとで、食べると胃に良いとか書いてあるの。読むたびに「食うなよヾ(--;)」って突っ込んでますケド)

さらに言うと、天笑アニキの方は人間で、延枚は妖魔だけど可愛いヤツ――ということで、義兄弟の契りを結んだんだそうですが、(確かにキャラとしては延枚、なかなか可愛い。というか、彼も愛嬌男ですな)それにしても本当に、妖魔率の高い世界ですよね~。
(しかも、固まって村作って住んでたりもするし(^▽^;)

ともあれ屠蘇クンたち、いよいよ榣山を目指すことになる――ハズですが……


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コメント

>さらに結界を張ったのは自分に馨蕊を近寄らせないのと同時に、刺客から彼女を守るためだったことも暴露され、

こういうことを見抜くんですから、屠蘇クン、賢いですよねぇ。

>これが、ただ泣くだけの弱い女性か、取り乱してわめきたてるタイプだったら、また別の結果になったんでしょうが、なまじ気丈な女性だったがゆえの悲劇ですな、これは。

同感です。
言い交したわけでもないのに、3年前の気持ちのまま卓雲飛に逢いに行っちゃう姑娘ですものね。雲飛に直に気持ちをぶつける手もあったと思うのですが、「仇討ち」に走るのも理解はできます。
ただ、ハッピーエンドを期待してたので、ホント、残念~。

>でもって、二十歳を過ぎて成人しているのに、そういうところに考えの行かない蘭生は、まだまだ幼い、ということになるんでしょうね。

蘭生、20歳を過ぎてたんですね。何か、勝手に18くらいだと思い込んでました(笑)
幼い感じがするからそう思い込んでたのかな?(^^;)

>……ここまで来ると、如心姉さんの寛大さが、見ててかなり辛い(;;)

今まで、方家の跡取りとして一生懸命育ててきてて~ですものね。
しかし、まぁ、とーちゃんも、蘭生に真実を告げろ、とか言ってたらしいですが、全部を如沁さんに押し付けて、無責任な・・・(-"- )

>………………蘭生に燭竜の鱗を貸した時の少恭の表情が、もの凄~~~~く何かありげで気になったんだけど、これを狙ってたかなぁ。

やはり、狙ってましたよねぇ。

>しかし晴雪、さすが巫女さん。よくアレが延枚だとわかったよね。
(ヒト型の時の蛸妖怪を、紅玉姐と見まちがえたのに(^▽^;)

あっはっは、言えてます~!!(爆)

>怒って出て来た蛸を無事に退治した屠蘇、

もうちょっと何か仕掛けがあるかと思いましたが、案外あっさり倒されましたよね。

>それにしても本当に、妖魔率の高い世界ですよね~。
(しかも、固まって村作って住んでたりもするし(^▽^;)

ホントに。何だか、少数民族みたいですね(笑)

Re: ふく*たま さんへ

> こういうことを見抜くんですから、屠蘇クン、賢いですよねぇ。

ですねぇ。
社会経験は浅いはずなので、この洞察力と賢さは天性のものでしょう。
(うらやましい)

> 言い交したわけでもないのに、3年前の気持ちのまま卓雲飛に逢いに行っちゃう姑娘ですものね。雲飛に直に気持ちをぶつける手もあったと思うのですが、「仇討ち」に走るのも理解はできます。

それでも、あれだけ賢い娘さんが、ああいう方法しか思いつけなかった、というあたりが切ないわけなんですねえ。

> ただ、ハッピーエンドを期待してたので、ホント、残念~。

同感です。
それこそ、たいていの障害ならなぎ倒して、ハッピーエンドをもぎ取りそうな娘さんだっただけに余計、ですね。

> 蘭生、20歳を過ぎてたんですね。

はい。確か、どこかでそう言ってた記憶です。

> 何か、勝手に18くらいだと思い込んでました(笑)
> 幼い感じがするからそう思い込んでたのかな?(^^;)

確かにそんな感じ、すごくあります。
屠蘇クンと晴雪も、どことなくまだ十代の少年少女のような感じを受けますが、蘭生ってば、それよりもさらに幼い感じですものね。

> 今まで、方家の跡取りとして一生懸命育ててきてて~ですものね。

蘭生が可愛かったからこそできたことでしょうが、それにしても報われませんよね~。

> しかし、まぁ、とーちゃんも、蘭生に真実を告げろ、とか言ってたらしいですが、全部を如沁さんに押し付けて、無責任な・・・(-"- )

全くです。
本当に、なんて人だろう――と思ったら、これが、意外に大物さんだったというのでビックリ(^^;)

> やはり、狙ってましたよねぇ。

でしたねぇ。
しかし、それにしても、蘭生と大師兄の性格をあそこまで把握していて、手の上で転がすような真似をする。少恭、おそるべし、です。

> もうちょっと何か仕掛けがあるかと思いましたが、案外あっさり倒されましたよね。

でしたね。
これ、ゲームでやってたとしたら、
「レヴェル30超えてるのに、何でここでスライムが出てくるわけ?」
な展開でしょうか(笑)

> ホントに。何だか、少数民族みたいですね(笑)

あら、ホント(笑)
これは、本当に、双方認識を改めれば、共存も可能かも、ですね。

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